保護猫のケージ飼いはいつまで?子猫や野良猫の場合も紹介

保護猫 ケージ いつまで

保護猫を迎えてすぐの時期は、ケージに入れて環境に慣れさせるのがおすすめです。

猫視点でも、ケージのような狭いところに囲われていた方が安心できるようで、新しい人・環境に慣れてもらいやすくなりますよ。

ただし、ずっとケージに入れて生活させるのも酷ですし、人間側からしても部屋中で自由に過ごして欲しいもの。

今回は、保護猫のケージ飼いは一体いつまで?という疑問をお持ちの方に向けて、目安となる期間シーン別におよそ必要な期間について、解説していきたいと思います。

保護猫のケージ飼いはいつまで?

保護猫のケージ飼いを卒業するタイミングとしては、ずばり「素手で撫でられるようになったら」です。

野良のまま成猫になった子などはとくにですが、保護猫は人間に対して強い警戒心を持っていることが多いです。そのためお迎え直後から部屋中自由にさせてしまうと、なかなか距離を縮められません。

稲さん
稲さん

そのまま、家庭内野良猫になってしまうことも多いです。

家庭内野良猫とは

飼われてはいるが人間慣れしておらず、触ったり撫でたりするのも難しい猫のこと。

家の中で野良猫のような状態になっており、日中は物陰に隠れていて夜中にご飯やトイレをこっそり済ませる子も多い。

家庭内野良の状態でも良しとするかどうかは、人によって意見が分かれるところですが、ほとんどの方が飼い猫を撫でたりスキンシップを取りたいと思うことでしょう。

そのため、保護猫をお迎えしてしばらくはケージ飼いするのをおすすめしますよ。

稲さん
稲さん

実を言うと、私は保護猫をお迎えした際にケージを導入しなかったのですが、のちに後悔することになりました…!

ケージの必要性にピンと来ていなかった当時の私は、部屋で放し飼い状態で成猫をお迎えしたのですが、近寄れるまでおよそ3ヶ月ほどの期間がかかってしまいました。

「人間が怖いみたいだけど、そのうち撫でれるかなー」とその後も呑気に過ごしていたのですが、なんと飼育して1年経っても触ることすらできないという状況でした。

モンちゃん
モンちゃん

かいぬしのことは好きだけど、撫でられるのは怖くて攻撃してたにゃ

上記の経験から、保護猫を迎えた際はまずケージ飼いしたほうがいいなと実感したものです。

最初はケージ飼いしたほうがいい理由として、ほかにも以下の点が挙げられます。

  • ケージが安全基地になるので猫が安心できる
  • 人や環境に慣れてもらいやすい
  • 誤食や脱走といった危険を回避できる

我が家の場合は1年経過後にケージを導入して、人馴れ訓練をしたところ、今ではナデナデ大好きな猫になってくれました。人馴れ訓練のしかたについては、以下の関連記事もご覧ください。

保護猫 ケージ 保護猫にケージは必要?触れなかった我が家の成猫の場合

シーン別:ケージから出してもOKな時期

保護猫を迎えた際は、素手で撫でられるようになるまではケージ飼いするのをおすすめしますが、とはいえ猫の状況によってケージから出す目安となる時期は異なってきます。

1.子猫の場合

子猫

子猫の場合、体がある程度まで成長しきる生後6ヶ月ごろまでは、基本的にケージ飼いを拠点にするようにしましょう。

というのも子猫は遊び好きでやんちゃ盛りなので、部屋の家具にぶつかったり、誤飲・誤食してしまう危険がとても多いからです。

スキンシップも充分とって飼い主大好きな猫ちゃんになっていたとしても、部屋で自由にさせるのは飼い主が見ている中で短時間だけにしたほうがいいでしょう。

とても可愛いので夜も一緒のベッドで寝たくなってしまうところですが、寝返りの際に万が一、小さな子猫を下敷きにしてしまったらと想像すると…ここはぐっと我慢してケージに戻す一択ですね。

2.成猫や野良猫の場合

野良猫

すでに人馴れしていて問題なく撫でられる成猫の場合は、家に来て3日ほど様子見すればケージから出しても大丈夫です。

ケージの扉を開けてしばらく待ち、猫の方から部屋に出てきて散策するのを見守りましょう。

モンちゃん
モンちゃん

ケージから無理やり出したりせずに、こっちから出るのを待っててほしいにゃ

ただし野良猫を保護した場合は、動物病院へ連れて行くまではケージから出さないようにした方が無難です。

野良猫はダニや寄生虫を持っていることも多く、治療完了前に部屋中を歩き回らせると布類にダニが付着したりして大変なことになります。

病気によっては数週間ほどの潜伏期間を経て発症することもあるので、野良猫を保護した場合は馴れていても1ヶ月ほどはケージ飼いしたほうがいいでしょう。

野良猫によくある皮膚病の例「皮膚真菌症」

通称「猫カビ」ともいう。真菌(カビ)の感染が原因で脱毛や皮膚炎が起こる病気。

猫だけじゃなく人にもうつる可能性があるので、完治するまではケージでの隔離が必須。

3.ほかに先住猫がいる場合

先住猫

すでに家に猫がいて、新たにもう1匹迎える際は、先住猫と仲良くなったタイミングでケージ飼いを卒業しましょう。

迎えて3日ほどはケージ暮らししてもらって、その後部屋を自由に散策させるのは、成猫を1匹で飼うケースと同じです。ただし、この期間は新入り猫の部屋を用意して、先住猫と隔離した方がいいでしょう。

1週間ほどして新しい猫が環境に慣れてきたら、新入りをケージに入れた状態で先住猫と対面させます。

はじめはお互いにシャーっと威嚇しあうかもしれませんが、時間が経つにつれて慣れていってくれるでしょう。

その後、お互いの存在に慣れてきた頃合いになったら、ケージを開けっぱなしで2匹を会わせます。どちらかが不安がったりしていたら、新入り猫をケージに戻すか、部屋を隔離します。

これを繰り返して、徐々にケージなしでも猫どうしが同じ部屋で問題なく暮らせる状態を目指しましょう。

稲さん
稲さん

とはいえ、どうしても喧嘩してしまう場合は、猫ごとに部屋を分けるのも手です。

モンちゃん
モンちゃん

仲良くできるかは相性しだい。嫌なもんはいやにゃ

まとめ

保護猫のケージ飼いを卒業するタイミングとしては、「素手で触れるようになったら」が一つの目安といえます。

保護猫をお迎えした際は、ケージ飼いから始めたほうが、人や環境に慣れてもらいやすいのでおすすめです。

また子猫を迎えたり野良猫を保護した場合は、事故や病気のリスクを避けるために、馴れていてもしばらくはケージ飼いを基本にしたほうがいいでしょう。

触ったり撫でたりできない保護猫を人馴れさせる方法については、関連記事についてもぜひご覧ください。

みなさんの保護猫との暮らしが、よりいいものになりますように。

6 COMMENTS

みき

とても参考にさせて頂きました。
半年前から庭に入ってきて餌をあげていました。始めは庭で、そのうちに家の中でご飯を食べる程になってきました。
飼う気はあったのですが、かなり警戒心が強く一度も触わらせてくれず
この冬のとても寒い晩にソファーで寝る様になって1ヶ月いよいよ昨日、捕獲しましたが思っていた以上に大変なことになりネット検索💦
先行き不安いっぱいですが参考にさせて頂いたとおり手で触れるまではゲージに入れておきます

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稲さん

みき さま>
コメントいただきありがとうございます。
少しでも参考になったのであれば、とても嬉しいですし励みにもなります^^
野良生活の長い成猫の場合、なかなか慣れてくれなくてじれったくなってしまいますよね💦

真冬の寒い時期に、お腹いっぱい食べて温かい場所で寝られるようになっただけでも、その猫さんは本当に幸せだと思います。
気負いすぎずご自身(プラス猫さん)のペースで距離を縮められるよう、応援しております!

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すもも

これから、野良猫多分メスを保護しようか迷っています。家には7歳のオス猫を飼っていますが、歯が1本も無いので、後から来た猫に負けてストレスにならないか心配です。保護した猫もゲージに戻す際捕まるか、キャリーに入れる時もすんなり行くか…心配で踏み切れません。
先住猫と部屋も分けてあげられない状況です。野良猫のほうは私の家の屋根を住処にするほど活発です。やはりやめた方が良いのでしょうか?

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稲さん

すもも さま>
コメントありがとうございます。
私は保護活動のエキスパートではないので確かなことはいえませんが、先住猫と部屋が分けられないのは心配ですね。
野良猫さんとのことで、エイズなどの感染症を持っている可能性もありますし…

捕まえる方法としては、動物用の捕獲器を市役所や地域の保護猫団体でレンタルできたりするので、それも検討されると良いと思います!

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すもも

コメントありがとうございます。むづかしく構えすぎていた様で、とても簡単に捕獲でき去勢、治療も済ませることが出来ました。今は自宅でゲージに居ます。あと半月ほどしたらゲージから出す予定です。様子を見ていたら先住猫は威嚇するものの保護猫の方は大人しくしているので、対面も案外簡単にできるかもしれません。ちょっと怖いですが、両方とも幸せにしたいので頑張ってみます。

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稲さん

無事捕獲できたとのこと、よかったです!!
保護猫さんの方が威嚇もなくどっしり構えているとのことで、大物感がうかがえます。
2匹とも、新しい環境になじめるといいですね^^

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